”キュー”とは、コーチングで使われる用語で、短いフレーズで複雑な動作を伝えるものです。聴き馴染みない方が殆どかと思いますが、以下のような言葉は聞いたことありませんか?
- 背筋を伸ばして
- 地面を押すように
- 脇を閉じて
- 胸を張って
- etc...
これらは全て”キュー”に当てはまります。日本語に直訳すると”合図”になりますね。
最近、この”キュー”という概念を知ったことで、役立つ場面が多いと感じているので記事にしてみました。
キューのメリット
キューを意識することで、良いときの体の動かし方を思い出すことが容易になります。
コーチから選手に伝えたり、自分自身で意識するだけでも良いです。
本来はコーチと選手の共通認識がないと効果なし
米国の有名なストレングスコーチであるマーク・リペットー氏は自著にこう書いています。
...キューはトレーニングの中でアスリートとコーチのあいだで決められるものです。二人が問題の動きについて話し合う中で自然と生まれるものだということです。...
Mark Rippetoe スターティングストレングス第3版 64p
コーチングにおけるキューは指導者と選手の間で醸成されたフレーズですが、私はもっと広い意味で捉えております。
例えば、全く面識のないYouTuberやプロ野球選手が話しているフレーズを自分でキューとして使ったり、、、
もちろんそのフレーズを使っていた選手達と自分の間でどこまで共通認識があるかは不明なのですが、使いながらしっくり来るか試すことはできます。
今までコツやアドバイスを鵜呑みにすることが多かったですが、キューが選手と指導者の共通認識ということを知ったことで
「試してみてダメだったらしょうがない」
くらいの気持ちで試すようになりました。この姿勢は指導者としても、選手としても重要だと思います。
キューは集めておくと便利
筋トレや野球が上手くなりたくて、Youtubeで動画を見るのですが、
その中で、なるほど!と思った一言はメモにまとめてあります。
自分が感覚を思い出すために使えますし、誰かにアドバイスするときの為にも、キューは沢山あったほうが良いです。
キューを集めるコツ
自分の悩みを改善してくれそうなキューがあれば、まず試しに使ってみましょう。
試してみて有効であれば、最高です。しかし、中には「よくわからんな、、、」というものもあります。
しっくりこなければ、メモに残して置いておきましょう。
親の言葉や先生の言葉のように、年月と経験を経て理解できるキューもありますからね。
私はいつも、YouTubeで良さげなアドバイスや説明を見つけたらいいねを押して、後から見返せるようにしています。
スポーツ以外にも使えるはず
キューで得た考え方は、スポーツ以外のあらゆるアドバイスに通じると思います。
世の中で流行るのは、キャッチーで短いフレーズです。
しかし、そのフレーズを鵜呑みにしてしまうと、本来の効果は得られませんし、そもそもあなたに必要のないものかもしれません。
世に流行る短くキャッチーなアドバイスには、どんな背景があって生まれてるか?という視点をもっと良いかも
てかこれ、、、クリティカルシンキングじゃね?
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